就活の履歴書で職歴欄にアルバイトを書く必要はなく、「なし」と「以上」の2行で仕上げるのが基本です。ただし応募先の仕事と直結する長期アルバイトなど、書いたほうが評価につながる例外もあります。この記事では基本の書き方と例外ケース、採用担当者が職歴欄のどこを見ているかを整理します。
就活の履歴書、職歴欄にアルバイトは書く?書かない?【結論】
結論|基本は「なし」+「以上」の2行
就活で提出する履歴書は、正社員や契約社員として雇用された経験を職歴欄に記載する書類です。在学中のアルバイトやインターンは、この「職歴」には含まれません。学業を優先してきた学生に実務経験を求めていないのが、新卒採用の前提だからです。
書き方は決まっています。学歴の最終行を書いた次の行に中央寄せで「職歴」と入れ、その下に「なし」、さらに次の行の右端に「以上」を書きます。「なし」の下に必ず「以上」を置くことで、書き忘れではなく意図的な記載だと伝わります。
職歴欄の書き方(良い例・NG例)
良い例文
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 2024 | 4 | 〇〇大学 商学部 商学科 入学 |
| 2028 | 3 | 〇〇大学 商学部 商学科 卒業見込み |
| 職歴 | ||
| なし | ||
| 以上(右寄せ) |
学歴の最終行と「職歴」の間は1行空けます。この形が、就活の履歴書で最も採用担当者に違和感を与えない書き方です。
NG例
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 職歴 | ||
| 2025 | 6 | 株式会社〇〇 カフェ アルバイト入社 |
| 2026 | 8 | 一身上の都合により退職 |
| 2026 | 9 | コンビニ〇〇 アルバイト入社 |
アルバイト先を正社員経験のように時系列で並べた形です。履歴書の様式ルールを理解していないと受け取られるため避けてください。空欄のまま提出するのも、記入漏れと同じ扱いになります。
学歴・職歴欄の行間や「以上」の位置に迷う場合は、新卒用の履歴書テンプレートを使うと、最初から整った状態で書き始められます。

アルバイトを職歴欄に書いてもいい3つの例外ケース
原則は「書かない」ですが、書いたほうが評価につながる場面もあります。判断基準は、そのアルバイトが応募先の仕事とどれだけ地続きかという一点です。
①応募先の仕事と直結する長期アルバイト
広告制作会社に応募する学生がSNS運用のアルバイトを続けていた、教育業界を志望する学生が塾講師を担当していた、といったケースです。業務内容が入社後の再現性を示す材料になるため、職歴欄に載せる価値があります。目安は同じ勤務先で1年以上、かつ週2日以上の継続です。
②リーダー・シフト管理など責任ある立場だった
シフト作成、新人教育、発注業務、売上管理。雇用形態にかかわらず、マネジメントの初歩に触れた経験として扱われます。役割が明確な場合に限り、職歴欄に書いても違和感がありません。
③募集要項で記載を指定された
エントリー画面や募集要項に「アルバイト経験も記載」という指定がある場合は、指示が最優先です。指定を無視して「なし」と書くと、応募書類を読んでいないと判断されます。
例外ケースの記入例(良い例・NG例)
良い例文
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 職歴 | ||
| 2025 | 5 | 株式会社〇〇(アルバイト)入社 学習塾にて中学生12名の個別指導・保護者面談を担当 |
| 現在に至る | ||
| 以上(右寄せ) |
社名の後ろに「(アルバイト)」と雇用形態を明記し、担当業務を1行添えます。在職中であれば「現在に至る」を入れてから「以上」で締めます。
NG例
2025年5月 株式会社〇〇 入社
雇用形態を書かずに社名だけを並べた形です。正社員として勤務していたと誤解される書き方は、面接で事実確認された際に経歴詐称を疑われる原因になります。アルバイトであることは必ず明記してください。
アルバイトの職歴を正式に整理して書きたい場合は、アルバイト用の履歴書テンプレートの職歴欄が参考になります。
就活生の多くが職歴欄でつまずく理由|採用担当者はここを見ている
職歴欄に割かれる閲覧時間は数秒です。それでも多くの就活生がここでつまずくのは、「空欄のまま提出する」か「アルバイト先を全部並べる」かという、両極端な書き方に振れやすいからです。どちらも採用担当者には、書類の基本ルールを理解していないサインとして映ります。
採用担当者はここを見ている
- 空欄になっていないか:未記入は「書き忘れ」と判断され、書類全体の評価が下がります
- 「以上」で締められているか:様式の基本を守れているかを確認する最短のチェックポイントです
- 例外的に書く場合、雇用形態が明記されているか:正社員経験との混同を避けられているかを見ています
職歴欄に何を書いたかで内定が決まることはまずありません。ここは加点を狙う欄ではなく、減点を避ける欄だと割り切り、時間は自己PRと志望動機に回してください。
アルバイト経験は自己PR・ガクチカでアピールする
3年間続けたアルバイトを職歴欄に書かないのは損だと感じるかもしれません。実際には逆で、職歴欄は行数が限られており、経験の中身までは書き切れません。同じ内容を自己PRに移したほうが、文字数も伝わり方も有利になります。
自己PRの書き方(良い例・NG例)
良い例文
私の強みは、課題を数値で捉えて改善する力です。2年間続けた雑貨店のアルバイトで、レジ待ちの列が長くなる時間帯があり離脱するお客様が出ていました。混雑時間帯のレジ担当を1名増やす配置に変更するよう店長に提案し、待ち時間を平均5分から2分に短縮しました。貴社でも、現状を数字で把握したうえで改善提案ができる人材として貢献します。
NG例
私は雑貨店で2年間アルバイトをしていました。接客を通してコミュニケーション能力が身につき、チームワークの大切さを学びました。この経験を貴社でも活かしたいと考えています。
勤務先と勤務年数しか情報がなく、誰が書いても同じ文章になっています。どんな課題に対して何をして、結果がどう変わったのか。この3点が入って初めて経験がアピールに変わります。

状況別|就活生の職歴欄の書き方一覧
同じ「就活中」でも、経歴によって職歴欄の扱いは変わります。自分がどれに当てはまるかを確認してください。
| 状況 | 職歴欄の書き方 |
|---|---|
| 在学中でアルバイトのみ | 「なし」「以上」の2行 |
| 長期インターン(無給・単位認定型) | 職歴には書かず、ガクチカで扱う |
| 既卒・第二新卒で正社員経験あり | 社名・入退社年月を職歴として記載 |
| 休学して就労していた | 雇用形態を明記して記載可。学歴欄に休学期間も併記 |
| 留学から復学して就活中 | 職歴は「なし」。留学は学歴欄に記載 |
| 企業から記載指定あり | 指定に従い、雇用形態を明記して記載 |
迷いやすいのは長期インターンです。給与が発生する有給インターンを半年以上継続し、業務内容が応募職種と重なる場合に限り、職歴欄に「(インターンシップ)」と明記して記載する余地があります。それ以外は学生時代の活動として扱うほうが自然です。

就活の職歴欄でよくある失敗5選
- 空欄のまま提出する:最も多い失敗です。書くことがなくても「なし」を入れます
- 「以上」を書き忘れる:記載が終わったことが伝わらず、途中で止めた印象になります
- アルバイト先を全部並べる:3〜4件の羅列は、様式を理解していないと判断されます
- 雇用形態を書かない:例外ケースで記載する際、正社員経験と誤解される危険があります
- 学歴と職歴を続けて書く:1行空けて「職歴」の見出しを入れないと、区切りが読み取れません
様式そのものに不安がある場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、欄の幅や行間が調整済みで記入ミスを防ぎやすくなります。志望動機欄の扱いに悩んでいる場合は、志望動機なしの履歴書テンプレートのように、欄構成の異なる様式を選ぶ方法もあります。
まとめ
- 就活の職歴欄は「なし」「以上」の2行で完成する
- 在学中のアルバイト・無給インターンは職歴に含めない
- 応募職種と直結する長期アルバイト、責任ある役割、企業からの記載指定がある場合は例外的に書ける
- 書く場合は社名の後ろに「(アルバイト)」を明記し、担当業務を1行添える
- アルバイトの中身は自己PR・ガクチカで、課題・行動・結果の3点セットで語る
職歴欄は数分で片づく作業です。その時間を、アルバイトの経験を数字で語り直す作業に回してください。
就活の履歴書・職歴欄に関するよくある質問
- 就活の職歴欄に「なし」と書くと選考で不利になりますか
-
不利にはなりません。新卒採用は実務未経験を前提に選考が組まれており、職歴欄は様式どおりに処理できているかを確認する欄です。むしろ空欄のまま提出するほうが、記入漏れとして評価を下げます。
- 2年以上続けた長期アルバイトも書かないほうがいいですか
-
応募先の職種と業務内容が重なる場合や、リーダー・シフト管理など明確な役割を担っていた場合は職歴欄に書けます。それ以外は職歴欄には書かず、自己PRやガクチカで課題・行動・結果を具体的に伝えるほうが評価につながります。
- 長期インターンの経験は職歴に含まれますか
-
給与が発生する有給インターンを半年以上継続し、業務が応募職種と重なる場合は「(インターンシップ)」と明記して記載できます。単位認定型や短期の体験型プログラムは職歴に含めず、学生時代の活動として扱ってください。
- 「以上」はどの位置に書きますか
-
職歴の最終行の次の行に、右端に寄せて書きます。「なし」と書いた場合も同様で、その下の行の右端に「以上」を入れます。手書き・パソコン作成のどちらでも位置は変わりません。
- アルバイトを辞めた理由も職歴欄に書く必要がありますか
-
職歴欄に記載する場合は「一身上の都合により退職」で問題ありません。詳しい理由は履歴書に書かず、面接で聞かれた際に説明する形で十分です。

