バイトの履歴書で転校した場合は、転校先の学校名の後に「転入学」と書き、転校前の学校は入学の行だけ残せば十分です。高校生・大学生のバイト応募は中学校卒業から書くのが一般的なので、中学以前の転校は学歴欄に出てきません。高校で転校したときの記入例、編入学や通信制への転校との違い、面接で理由を聞かれたときの答え方まで、記入例付きで紹介します。
バイト履歴書の学歴で転校した場合の書き方【記入例】
結論:転校先の学校名の後に「転入学」と書く
履歴書では「転校」という言葉は使わず、転校先の学校の行に「転入学」と書くのが正式な書き方です。「転校」は日常会話の言葉で、学校の手続き上は在籍中の生徒がほかの学校の同じ学年へ移ることを「転入学」と呼びます。
書く行は次の3行が基本です。転校前の学校を「卒業」や「退学」にしないことがポイントで、入学の行のあとに転入学の行が続いていれば、読み手には「途中で学校が変わった」と伝わります。
- 1行目:転校前の学校の「入学」
- 2行目:転校先の学校の「転入学」(転入した年月で書く)
- 3行目:転校先の学校の「卒業」または「在学中」
高校で転校した場合の記入例
高校1年の4月に入学し、親の転勤で2年生の9月に別の高校へ移った高校生が、バイトに応募するケースです。
良い書き方(高校在学中に転校した場合)
学歴
令和6年 3月 〇〇市立△△中学校 卒業
令和6年 4月 〇〇県立□□高等学校 普通科 入学
令和7年 9月 ××県立◇◇高等学校 普通科 第2学年 転入学
××県立◇◇高等学校 普通科 在学中
※「第2学年」は省略しても問題ありません。在学中の行は年月を空欄にするか、記入日の年月を入れます。
NG例
令和6年 4月 □□高校 入学
令和7年 9月 □□高校 退学
令和7年 9月 ◇◇高校 転校
転校前の学校に「退学」と書くと、中途退学したように読めてしまいます。「転校」も正式な表記ではなく、「高校」は「高等学校」と書くのが正しい形です。
転校を書くときの4つのルール
| ルール | 書き方 |
|---|---|
| 年月 | 転校先に移った年月を書く(学期の始まりでなくてもよい) |
| 学校名 | 「〇〇県立」「私立」まで含めた正式名称。学科名も書く |
| 学年 | 「第2学年 転入学」のように添えると経緯が伝わりやすい(任意) |
| 理由 | 書かなくてよい。親の転勤などは面接で聞かれたら答える |
転校前の学校に「転出」「転学」の行を足す書き方もありますが、入学の行と転入学の行が並んでいれば意味は通じます。学歴欄の行数が限られるバイトの履歴書では、2行で済ませるほうが見やすくまとまります。
これから用紙を用意する人は、学生の応募向けに作られたアルバイト用の履歴書テンプレートを使うと、学歴欄の書き方で迷う箇所が減ります。
中学校の転校は書く?バイト履歴書は書き始めで決まる
高校生・大学生のバイトは中学校卒業から書けばよい
小学校や中学校で転校した経験があっても、バイトの履歴書では中学校卒業の1行から書き始めるのが一般的なので、中学以前の転校は書かなくて問題ありません。卒業した中学校の名前だけを書けば、途中で学校が変わったことは学歴欄に表れません。
何度も転校して「全部書いたら学歴欄がパンパンになる」と心配している人も、書き始めを確認すれば悩みの大半は消えます。立場ごとの目安は次のとおりです。
| 応募する人 | 学歴の書き始め | 転校の書き方 |
|---|---|---|
| 高校生 | 中学校卒業 | 中学の転校は不要。高校の転校は「転入学」で書く |
| 大学生・専門学校生 | 中学校卒業(高校入学からでも可) | 高校の転校は「転入学」で書く |
| 社会人・フリーター | 高校入学が多い | 高校の転校は「転入学」で書く |
| 用紙や応募先から中学入学から書くよう指定された人 | 中学校入学 | 中学の転校も「転入学」で書く |
中学校入学から書く場合の記入例
中学校入学から書くよう指示がある場合や、職歴がなく学歴欄に余裕がある場合は、中学の転校も高校と同じ形で書きます。
良い書き方(中学校で転校した場合)
令和3年 4月 〇〇市立△△中学校 入学
令和4年 4月 ××市立□□中学校 第2学年 転入学
令和6年 3月 ××市立□□中学校 卒業
令和6年 4月 〇〇県立◇◇高等学校 普通科 入学
〇〇県立◇◇高等学校 普通科 在学中
採用担当者はここを見ている
- バイトの採用で学歴欄から確認したいのは、主に「今どこの学校に通っているか」と「年齢・学年」
- 中学時代の転校歴は合否の判断材料にならないため、書かなくても「隠している」とは受け取られない
- むしろ年月の抜けや、卒業と入学の年が合わないほうが目に付く
高校の学科名や定時制・通信制の書き方など、学歴欄全体のルールは別の記事で用紙別にまとめています。

転校・転入学・編入学の違いと履歴書での使い分け
「転入学」と「編入学」は似ていますが、移る直前に高校に在籍していたかどうかで使い分けます。自治体の高校の募集要項でも、在籍中の生徒が移る場合を転入学、退学後や海外からの帰国後に途中の学年へ入る場合を編入学として扱っています。
| 言葉 | どんな状況か | 履歴書での書き方 |
|---|---|---|
| 転校 | 日常会話での呼び方 | 履歴書では使わない |
| 転入学 | 高校に在籍したまま、別の高校の相当学年へ移った | 「〇〇高等学校 転入学」 |
| 編入学 | 高校を退学した後や海外から帰国した後に、途中の学年へ入った | 前の学校の「中途退学」+「〇〇高等学校 編入学」 |
自分がどちらに当たるか分からない場合は、転校先の学校から受け取った書類や、在籍していた学校の手続きを思い出してみてください。前の学校で退学の手続きをしてから時間をおいて入り直したなら編入学、在籍したまま書類のやりとりで移ったなら転入学です。
一度退学してから別の高校に入った場合は「編入学」
前の学校を退学している場合は、その事実を省かずに「中途退学」と書き、次の行に編入学を書きます。退学の行を抜くと期間が空いて見えるうえ、在籍期間を偽ったことになるためです。
良い書き方(退学後に編入学した場合)
令和5年 4月 〇〇県立△△高等学校 普通科 入学
令和6年 3月 〇〇県立△△高等学校 普通科 中途退学
令和6年10月 □□高等学校 通信制課程 普通科 第2学年 編入学
令和8年 3月 □□高等学校 通信制課程 普通科 卒業見込み
通信制・定時制の高校へ転校した場合
全日制から通信制・定時制へ在籍したまま移った場合も、書き方は「転入学」です。転校先の行に課程名を入れて、どの課程に移ったかが分かるようにします。
良い書き方(通信制へ転校した場合)
令和6年 4月 〇〇県立△△高等学校 普通科 入学
令和7年 1月 □□高等学校 通信制課程 普通科 転入学
□□高等学校 通信制課程 普通科 在学中
採用担当者はここを見ている
- 通信制への転校を「人に知られたくない経歴」と感じる人もいるが、バイトの採用では登校日や時間の自由度が分かり、シフトを組む材料として役立つことが多い
- 課程名を消して全日制に見せると、学生証や面接での会話と食い違ったときに信用を失う
- 通信制なら「平日昼も入れる」など、本人希望欄で働ける時間帯を具体的に書くと強みに変わる
中途退学の行の書き方や、退学理由を書くかどうかの判断は、こちらで詳しく扱っています。

採用担当者は転校歴をどう見ている?面接での答え方
転校した事実だけで不利になることはまずない
転校の多くは、親の転勤や引っ越しなど本人が決められない事情によるものです。バイトの面接をする店長や採用担当者もそれを分かっているため、学歴欄に「転入学」の1行があるだけで評価を下げることはほとんどありません。
評価に響くのは転校そのものより、書き方の雑さや受け答えの不自然さです。不登校や体調不良がきっかけで通信制に移った人ほど「経歴の汚点」と思い込みがちですが、面接で見られているのは過去ではなく、今どれくらい働けるかです。
採用担当者はここを見ている
- 今の学校の正式名称と学年が正しく書かれているか(シフトや通勤の判断に使う)
- 年月が古い順に並び、入学・転入学・卒業のつながりに矛盾がないか
- 転校理由を聞いたときに、短く落ち着いて答えられるか
- 引っ越して間もない場合、通勤経路や勤務を続けられる期間に不安がないか
面接で転校理由を聞かれたときの答え方
理由は一言で事実を伝え、最後を「だから今はこう働けます」につなげると、それ以上深く聞かれにくくなります。
良い答え方の例
親の転勤の場合:「父の転勤で、2年生の9月にこちらの高校へ転校しました。卒業まではこの地域に住む予定なので、長く続けられます。」
通信制へ移った場合:「体調を崩した時期があり、自分のペースで通える通信制に移りました。今は体調も安定していて、平日の日中も含めて週4日入れます。」
NG例
「えっと、前の学校がちょっと合わなくて……人間関係とかいろいろあって……」
前の学校への不満や事情を長く話すと、職場でも同じことが起きないか心配されます。話したくない事情は「家庭の事情で」と短くまとめて構いません。
転校歴がある学歴欄でよくあるミスと行が足りないときの対処
転校歴がある人に多い書き間違い
提出前に、次の表と自分の学歴欄を1行ずつ見比べてください。
| NG例 | 正しい書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| ◇◇高校 転校 | ◇◇高等学校 転入学 | 「転校」「高校」は正式な表記ではない |
| 転校前の学校に「退学」 | 入学の行だけ残す | 中途退学と誤解される |
| 転校先の「入学」と書く | 「転入学」と書く | 入学年月と学年が合わなくなる |
| 転校前の学校を書かない | 入学の行を残す | 高校入学の時期が抜け、期間が空いて見える |
| 退学後に入り直したのに「転入学」 | 「中途退学」+「編入学」 | 事実と異なる記載になる |
| 和暦と西暦が混在 | どちらかに統一 | 年月のつながりが読みにくくなる |
学歴欄の行が足りないとき
転校が重なって行が足りなくなりそうなときは、次の順で対処します。
- 学歴を中学校卒業から書き始めているか確認する(中学入学からにしていないか)
- 転校前の学校の「転出」「転学」の行を省き、入学の行と転入学の行だけにする
- それでも足りなければ、学歴・職歴欄の行数が多い用紙に替える
用紙を替える場合は、厚生労働省の様式に沿った履歴書を使うと、性別欄が任意記入になっているなど現在の基準に合った形で作れます。
市販の履歴書に近い形がよければ、JIS規格の履歴書テンプレートと行数を見比べて、学歴がすべて収まるほうを選んでください。
入学と転入学を1行にまとめて書く「自・至」形式の用紙を使う場合の書き方は、こちらで記入例を紹介しています。

スマホで最短3分!履歴書作成ツール【サクレキ】で今すぐ履歴書を作成
転入学の行を足したり、書き間違えた行を直したりするたびに手書きで清書し直すのは手間がかかります。スマホで作れば行の追加や修正がすぐにでき、学歴欄の年月も見直しやすくなります。
まとめ
- 転校は「転入学」と書く:転校前は入学の行のみ、転校先に転入した年月で「転入学」
- 中学の転校は基本書かない:バイトの履歴書は中学校卒業から書けば欄に出てこない
- 退学してから入り直したら「編入学」:前の学校の「中途退学」も省かずに書く
- 通信制・定時制への転校は課程名も書く:働ける時間帯の強みとして伝えられる
- 理由は書かなくてよい:面接で聞かれたら一言で答え、今の働き方につなげる
転校歴は書き方さえ合っていれば、合否を左右する項目ではありません。学歴欄を整えたら、本人希望欄で働ける曜日と時間を具体的に書いて応募に進みましょう。
バイト履歴書の学歴と転校に関するよくある質問
- 転校した理由は履歴書に書く必要がありますか?
-
書く必要はありません。学歴欄には学校名・年月・「転入学」だけを書けば十分です。親の転勤などの理由は、面接で聞かれたときに一言で答えれば問題ありません。
- 転校した月が分かりません。どうすればいいですか?
-
転校先の学校の在学証明書や通知表、家族の記憶などで確認してください。親の転勤であれば引っ越しの時期から逆算できることもあります。どうしても分からない場合は、学期の始まりなど確実に在籍していた月で書き、面接で聞かれたら正直に伝えます。
- 高校で2回以上転校した場合はどう書きますか?
-
最初の学校の「入学」の行のあとに、転校した順に「転入学」の行を1行ずつ並べ、最後に今の学校の「卒業」または「在学中」を書きます。行が足りない場合は、学歴を中学校卒業から書き始めているかを先に確認してください。
- 大学で別の大学に移った場合も「転入学」ですか?
-
大学の場合は、別の大学の途中の学年に入る形が一般的なため「編入学」と書きます。前の大学の行は「卒業」または「中途退学」で終わらせ、次の行に「〇〇大学 〇〇学部 第3年次 編入学」のように書きます。
- 転校前の学校名は書かなくてもいいですか?
-
高校で転校した場合は、転校前の学校の入学の行を残してください。省くと高校に入学した時期が抜けて期間が空いて見えるうえ、事実と異なる学歴になります。中学以前の転校は、学歴を中学校卒業から書くなら書かなくて構いません。

