職務経歴書に書くスーパーの事業内容は、「食品スーパーの運営(〇〇県を中心に〇店舗)」のように業態・エリア・店舗数を1行にまとめるのが基本です。「スーパー」の一言だけでは、会社の規模も売り場の性格も採用担当者に伝わりません。業態別の例文に加えて、パート・店長・本部といった立場ごとの書き方や、売上高・従業員数がわからないときの調べ方を紹介します。
スーパーの事業内容の書き方【結論と記載例】
結論:業態・エリア・店舗数を1行にまとめる
事業内容は、職務経歴書の「職務経歴」欄で会社名のすぐ下に書く項目です。採用担当者が知りたいのは「どんなスーパーで、どれくらいの規模だったのか」の2点なので、次の3要素を入れれば足ります。
- 業態:食品スーパー/総合スーパー/ディスカウントストアなど、何を中心に売っている店か
- エリア:「〇〇県内」「関東1都3県」など、どこで展開しているか
- 店舗数:在籍当時の店舗数(時点がわかるように書く)
文章で長々と説明する必要はありません。1〜2行で収まる長さが読みやすく、職務内容のスペースも圧迫しません。
基本の記載例
良い書き方
株式会社〇〇ストア(20XX年4月~20XX年3月)
事業内容:生鮮食品を中心とした食品スーパーの運営(〇〇県内に32店舗)
資本金:〇億円 売上高:〇〇〇億円(20XX年2月期) 従業員数:〇〇〇名(パート・アルバイト含む)
NG例
(株)〇〇ストア
事業内容:スーパー
「スーパー」だけでは食品中心か総合型か、1店舗か100店舗かもわかりません。会社名も「(株)」と略さず、「株式会社」から正式名称で書きます。
事業内容とセットで書く会社概要の項目
事業内容の下には、会社の規模を示す数字を並べるのが一般的です。項目の順番に決まりはないので、書式のスペースに合わせて1〜2行に収めてください。
| 項目 | 書き方 | 記載例 |
|---|---|---|
| 会社名 | 「株式会社」を含む正式名称。社名変更があれば現社名を併記 | 株式会社〇〇ストア(現:株式会社△△) |
| 事業内容 | 業態・エリア・店舗数を1行で | 食品スーパーの運営(〇〇県内に32店舗) |
| 資本金 | 在籍当時の金額 | 資本金:〇億円 |
| 売上高 | 決算期を添える | 売上高:〇〇〇億円(20XX年2月期) |
| 従業員数 | パート・アルバイトを含むかを明記 | 従業員数:〇〇〇名(パート・アルバイト含む) |
非公開で調べようがない数字は、無理に書かなくても問題ありません。空欄を推測の数字で埋めるほうがリスクは大きいです。
【業態別】スーパーの事業内容の例文
同じ「スーパー」でも、売っている商品の構成や店の規模で呼び方が変わります。2024年4月に施行された日本標準産業分類の改定では「食料品スーパーマーケット」が新しい分類として設けられ、総合スーパーも百貨店と別の分類に分かれました。自分の勤め先がどの業態にあたるかを先に決めておくと、事業内容の1行が書きやすくなります。
| 業態 | 特徴 | 事業内容での表記例 |
|---|---|---|
| 食品スーパー | 青果・鮮魚・精肉などの生鮮食品が中心 | 食品スーパーの運営 |
| 総合スーパー(GMS) | 食品に加えて衣料品・住居関連品も扱う大型店 | 衣料・食品・住居関連品を扱う総合スーパーの運営 |
| ディスカウントストア | 低価格を軸に食品・日用品を販売 | 食品・日用品のディスカウントストア運営 |
| 業務用スーパー | 大容量商品を飲食店・一般客向けに販売 | 業務用食品スーパーの運営 |
食品スーパー(地域チェーン)
地域に根ざした食品スーパーは、全国的な知名度がない会社も少なくありません。エリアと店舗数に加えて、強みとしている売り場(惣菜・鮮魚など)を一言添えると会社の姿が浮かびます。
良い例文(食品スーパー)
事業内容:〇〇県・△△県で食品スーパー45店舗を運営(自社工場で製造する惣菜が主力)
総合スーパー(GMS)
総合スーパーは食品だけでなく衣料品や住居関連品も扱います。どの売り場にいたかで経験の中身が変わるため、事業内容で「総合型」であることを示しておくと、職務内容の欄で衣料品や住居関連の経験を書いたときに話がつながります。
良い例文(総合スーパー)
事業内容:衣料品・食品・住居関連品を扱う総合スーパーの運営(全国に〇〇店舗、ショッピングセンターの開発・運営も展開)
ディスカウントストア・業務用スーパー
低価格を売りにする業態では、品出しの量や発注の回し方が通常のスーパーと異なります。「ディスカウント」「業務用」と業態名をそのまま書けば、採用担当者は物量の多い現場だったと理解できます。
良い例文(ディスカウント・業務用)
事業内容:食品・日用品のディスカウントストアの運営(関東地方に28店舗)
事業内容:業務用食品スーパー「〇〇」のフランチャイズ店舗の運営(〇〇県内に6店舗)
フランチャイズ加盟店・生協の場合
看板の店名と雇用主の会社名が違うケースは、書き方を誤りやすいポイントです。職務経歴書に書くのは雇用契約を結んだ会社(運営会社)の名前と事業内容です。店名は事業内容の中で補足します。
良い例文(フランチャイズ加盟店・生協)
【フランチャイズ加盟店】
株式会社△△(20XX年4月~20XX年3月)
事業内容:スーパーマーケット「〇〇」のフランチャイズ加盟店として4店舗を運営
【生協】
〇〇生活協同組合(20XX年4月~20XX年3月)
事業内容:店舗事業(〇〇県内に15店舗)および宅配事業
NG例
〇〇(看板の店名)
事業内容:スーパー
店名だけを書くと、本部の社員だったと誤解されるおそれがあります。入社手続きや給与明細に書かれている会社名を確認してください。
採用担当者がスーパーの事業内容欄で見ている3つのこと
事業内容は「埋めればいい形式的な欄」と思われがちです。実際には、採用担当者はこの1行をその下に書かれた職務内容を読むための前提として使っています。
採用担当者はここを見ている
- 規模:店舗数や売上高から、組織の大きさとマニュアル・仕組みの整い具合を推し量る
- 業態:応募先の売り場や商材にどれだけ近い経験か
- 正確さ:正式名称・時点の明記など、細かい情報を雑に扱わない人か
事業内容は実績の「縮尺」を伝える欄
職務内容に「青果部門のチーフとして売上前年比108%を達成」と書いても、その店が地域に1店舗だけのスーパーなのか、100店舗を超えるチェーンの旗艦店なのかで、読み手が受け取る意味は変わります。前者なら仕入れから売り場づくりまで任されていた可能性が高く、後者なら本部の方針を現場で実行する力が評価の対象になります。
つまり、事業内容が曖昧なままだと、せっかく書いた実績の価値が正しく伝わりません。職務内容に力を入れる人ほど、その前の1行で損をしないように整えておいてください。
応募先が同業か異業種かで書く量を変える
事業内容の書き込み量は、応募先によって調整します。
- 同業(別のスーパー・小売)へ応募:業界内で名前が知られている会社なら、業態と店舗数だけで十分伝わる
- 異業種(事務・営業・物流など)へ応募:スーパーの仕組みを知らない採用担当者にも規模が伝わるよう、売上高・従業員数まで書き、強みの売り場や展開エリアを補う
パート・店長・本部|立場別の事業内容の書き方
事業内容そのものは会社の情報なので、立場によって中身は変わりません。変わるのは事業内容の下に何を添えるかです。
パート・アルバイトの場合
パート・アルバイトでも、長く勤めた職場は職務経歴書に書いてかまいません。全国スーパーマーケット協会の「2025年スーパーマーケット年次統計調査」によると、店舗勤務の従業員に占めるパート・アルバイトの比率は平均71.8%です。スーパーの売り場はパート・アルバイトが主力として支えているのが実態なので、雇用形態を理由に経歴を小さく見せる必要はありません。
書くときは、会社名の行に雇用形態を入れ、勤務した店舗名と勤務日数を添えます。書式に迷う場合はパート向けの職務経歴書テンプレートを使うと、雇用形態の欄があらかじめ用意されています。
良い例文(パート・アルバイト)
株式会社〇〇ストア(20XX年4月~現在)パート社員
事業内容:食品スーパーの運営(〇〇市を中心に12店舗)
勤務店舗:△△店(週4日・1日6時間勤務)
学生時代のアルバイト経験を中心に書く場合は、アルバイト用の職務経歴書テンプレートのほうが項目数が少なく埋めやすいです。
店長・副店長の場合
店長経験者は、会社全体の事業内容に加えて担当店舗の規模を書くと、マネジメントの大きさが伝わります。売場面積やスタッフ数は書きやすい一方、店舗ごとの売上金額を社外秘としている会社もあります。金額を出せない場合は、前年比や予算比のパーセンテージで示すと、守秘義務に触れずに実績を伝えられます。
良い例文(店長・副店長)
事業内容:食品スーパーの運営(〇〇県・△△県に45店舗)
担当店舗:□□店 店長(売場面積約1,500㎡、社員8名・パート/アルバイト62名)
20XX年度 店舗売上 前年比104%・予算比102%
本部・バイヤーの場合
本部勤務の人は、会社全体の事業内容をそのまま書き、所属部署と担当カテゴリーを添えます。バイヤーなら「担当カテゴリーの年間仕入額」や「担当店舗数」が規模の目安になります。取引先の社名は守秘義務に触れる可能性があるため、「大手メーカー〇社」のように伏せて書いてください。
売上高・従業員数・店舗数がわからないときの調べ方
退職して時間がたっていると、会社の数字はまず覚えていません。次の順で探すと、ほとんどのスーパーは数分で見つかります。
| 調べる場所 | わかること | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 会社の公式サイト「会社概要」 | 事業内容・資本金・従業員数・店舗数 | すべての会社 |
| 公式サイトの「店舗一覧」 | 現在の店舗数・展開エリア | 店舗数が会社概要にない会社 |
| IR情報・有価証券報告書(EDINET) | 売上高・従業員数(正社員と臨時従業員の内訳) | 上場している会社 |
| 求人票・採用ページ | 事業内容の公式な言い回し・従業員数 | 非上場の地域チェーン |
| 在籍中なら社内資料・人事担当 | 在籍時点の正確な数字 | 公開情報が少ない会社 |
数字を書くときの注意点
- 時点を添える:店舗数や売上高は毎年変わるため、「(20XX年2月期)」「(20XX年3月時点)」と書く
- 従業員数の範囲を明記する:上場スーパーの有価証券報告書では正社員と臨時従業員(パート・アルバイト)を分けて記載している例が多く、どちらの数字かで桁が変わることもある
- わからない項目は省く:非公開の数字は書かなくてよい。推測で書いた数字が面接で食い違うほうが印象を落とす
スーパーの事業内容でよくあるNG例と修正例
提出前に、次の表と見比べて確認してください。スーパー業界は合併や社名変更が多いため、在籍当時の社名と現在の社名が違うケースは特に見落としがちです。
| NG例 | 修正例 | 理由 |
|---|---|---|
| 事業内容:スーパー | 食品スーパーの運営(〇〇県内に32店舗) | 業態も規模も伝わらない |
| (株)〇〇ストア | 株式会社〇〇ストア | 略称は使わず正式名称で書く |
| 看板の店名だけを書く | 運営会社名を書き、店名は事業内容で補足 | 雇用主がわからない |
| 旧社名だけを書く | 株式会社〇〇ストア(現:株式会社△△) | 採用担当者が会社を調べられない |
| 売上高:〇〇〇億円(時点なし) | 売上高:〇〇〇億円(20XX年2月期) | いつの数字か判断できない |
| 店舗の売上金額をそのまま記載 | 前年比・予算比で示す | 社外秘情報の持ち出しと受け取られるおそれ |
ハローワーク経由で応募する場合も書き方は同じです。ハローワーク用の職務経歴書テンプレートには会社概要を書く欄があるので、表の修正例をそのまま当てはめられます。
職務経歴書と一緒に出す履歴書の職歴欄でも、会社名は同じ正式名称で揃えてください。まだ履歴書ができていない場合は、転職用の履歴書テンプレートから作ると職務経歴書との書き分けがしやすくなります。
まとめ
- 基本形:業態・エリア・店舗数を1行にまとめる(例:食品スーパーの運営(〇〇県内に32店舗))
- 業態を書き分ける:食品スーパー・総合スーパー・ディスカウントなど、売り場の性格がわかる言葉を選ぶ
- 雇用主を書く:フランチャイズ加盟店は運営会社名、生協は組合の正式名称で書く
- 数字には時点を添える:売上高は決算期、従業員数はパート・アルバイトを含むかを明記する
- わからない数字は省く:推測の数字より、正確な事業内容1行のほうが信頼につながる
事業内容の1行が整うと、その下に書く職務内容や実績も正しい縮尺で読んでもらえます。



職務経歴書のスーパーの事業内容に関するよくある質問
- 大手スーパーでも事業内容は書く必要がありますか?
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書いておくほうが確実です。同業への応募なら「総合スーパーの運営(全国に〇〇店舗)」の1行で足りますが、異業種への応募では採用担当者がスーパー業界に詳しくないこともあります。会社名だけで終わらせず、業態と規模を一言添えてください。
- パートで働いていたスーパーの売上高や資本金がわかりません。
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まず会社の公式サイトの「会社概要」を確認し、上場企業であればIR情報やEDINETの有価証券報告書も見てください。それでも見つからない数字は書かなくてかまいません。事業内容(業態・エリア・店舗数)と雇用形態が正しく書かれていれば、書類として十分に成り立ちます。
- 勤めていたスーパーが合併して社名が変わりました。どちらを書けばいいですか?
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在籍していたときの社名を書き、カッコで現在の社名を添えます(例:株式会社〇〇ストア(現:株式会社△△))。旧社名だけだと採用担当者が会社を調べられず、現社名だけだと入社時の記録と食い違うためです。
- 複数の店舗を異動した場合、事業内容はどう書きますか?
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事業内容は会社に対して1回だけ書き、異動した店舗はその下の職務内容に期間ごとに並べます(例:20XX年4月~ △△店 青果部門/20XX年4月~ □□店 副店長)。店舗ごとに事業内容を繰り返す必要はありません。

