履歴書の本人希望欄で時短勤務を希望する場合は、理由と具体的な時間を添えて簡潔に書くのが正解です。条件だけを並べると「わがまま」という印象になりやすいため、書類選考で不利にならない状況別の例文と、採用担当者が本人希望欄のどこを見ているかをあわせて解説します。
履歴書の時短勤務希望|結論と本人希望欄の正しい書き方
結論:理由と具体的な時間を添えて簡潔に書くのが正解
時短勤務を希望する場合でも、本人希望欄の基本ルールは変わりません。「〇〇のため、△時までの勤務を希望します」のように、理由と具体的な時間をセットで簡潔に書くのが基本です。
特に強い希望がなければ「貴社の規定に従います」と記載し、詳細は面接ですり合わせるのが原則です。一方で時短勤務でなければ就業が難しい場合は、曖昧な時間表現を避け、数字で示すことが欠かせません。
本人希望欄を含めて履歴書全体のフォーマットを整えたい場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートやJIS規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、記入欄の位置で迷わずに済みます。
良い例文とNG例(子育てで時短勤務を希望する場合)
良い例文
保育園のお迎えのため、17時までの勤務を希望いたします。それ以降の対応が必要な場合は、事前にご相談させてください。
NG例
子どもが小さいため、フルタイムでは働けません。理由だけを述べて具体的な時間を示していないため、採用担当者がシフトを組みにくい書き方です。
良い例文とNG例(介護で時短勤務を希望する場合)
良い例文
家族の介護のため、平日は16時までの勤務を希望いたします。土日祝日は勤務可能です。
NG例
介護があるため、残業は一切できません。「できないこと」だけを並べているため、貢献できる範囲が伝わりにくくなっています。
時短勤務希望は書類選考で不利になる?採用担当者の本音
本人希望欄に書かれた内容は、相談事項ではなく「入社の条件」として読まれることがあります。時短勤務希望も例外ではなく、書き方次第で採用担当者の受け取り方が大きく変わります。
採用担当者はここを見ている
- シフト設計や配属計画に直結するため、曖昧な条件のまま選考を進められるか
- 「できないこと」ではなく、働ける時間の中でどう貢献するかが伝わるか
- 期間が決まっている場合、その見通しが示されているか
フルタイム前提の求人に時短勤務希望とだけ書かれていると、採用担当者は条件が合わないと判断せざるを得ないこともあります。ただし「いつまで時短が必要か」を添えるだけで、検討の余地は大きく変わります。たとえば「子が小学校に入学する2027年4月までの時短勤務を希望します」のように期限を示すと、一時的な調整であることが伝わりやすくなります。

【状況別】時短勤務希望の書き方と例文
同じ「時短勤務希望」でも、期間の見通しによって伝え方は変わります。代表的な3つの状況ごとに、書き方の目安を紹介します。
期間限定で時短勤務を希望する場合
良い例文
子どもの小学校入学に伴い、2027年3月までの時短勤務(17時まで)を希望いたします。それ以降はフルタイム勤務が可能です。
NG例
しばらくは時短勤務を希望します。「しばらく」が曖昧で、企業側が体制を組みにくい表現です。
時短勤務からパート勤務への切り替えも検討している場合は、パート用の履歴書テンプレートで希望条件欄の書式を確認しておくと安心です。
期間の見通しが立たない場合
良い例文
介護の状況により、当面は16時までの勤務を希望いたします。状況が変わり次第、改めてご相談させてください。
NG例
いつまで時短が必要かわかりません。見通しを示さないと、企業側の判断材料が不足してしまいます。
フルタイム復帰を前提に一時的な時短勤務を希望する場合
良い例文
入社後3か月は育児の都合により時短勤務(16時まで)を希望し、その後はフルタイム勤務に移行いたします。
NG例
最初はゆっくり慣らしたいので時短勤務を希望します。理由が業務都合でなく本人都合に寄りすぎているため、印象が弱くなります。

書く前に確認したい3つのポイント
本人希望欄に書く内容は、求人票の記載や伝えるタイミングと矛盾しないことが前提です。書く前に、次の3点を確認しておくと判断がぶれません。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 求人票の記載 | 「時短勤務相談可」の記載があるかどうかで、書ける内容の踏み込み方が変わります |
| 伝えるタイミング | 内定後ではなく、書類選考や面接の段階で伝えるのが原則です |
| 「貴社の規定に従います」の使い所 | 強い希望がなければこの一文を基本にし、譲れない条件だけを添えます |
求人票に時短勤務の記載がない場合は、履歴書の段階で条件を断定せず、面接で企業側の制度や運用の実態を確認する進め方が向いています。時短勤務からの転職を機に書類全体を整えたい場合は、転職用の履歴書テンプレートを使うと職歴欄とのバランスも取りやすくなります。通勤時間の希望とあわせて整理しておくと、本人希望欄全体が書きやすくなります。

職務経歴書・自己PRで「時短でも活躍できる」を伝える工夫
本人希望欄はあくまで条件を伝える欄であり、貢献イメージを伝える場所ではありません。時短勤務は伝え方次第でハンデにも強みにもなります。限られた時間の中でどう成果を出してきたかは、職務経歴書や自己PRで補うのが効果的です。
職務経歴書・自己PRで補いたい要素
- 時間内で優先順位をつけて成果を出した具体例(数字で示す)
- 引き継ぎや報連相を工夫し、周囲を巻き込んで業務を回した経験
- 「時間の制約」を理由にせず、工夫で乗り越えた実績
面接では「なぜ時短勤務が必要なのか」だけでなく、「その時間でどう成果を出すか」まで聞かれることがあります。時短勤務を制約ではなく工夫のスキルとして語れる人は、採用担当者からの印象が大きく変わります。
まとめ
- 時短勤務希望は理由と具体的な時間をセットで簡潔に書く
- 期間の見通しがあれば「いつまで」を添えると検討の余地が広がる
- 貢献イメージは職務経歴書や自己PRで補う
状況に合わせて一文を工夫するだけで、本人希望欄から伝わる印象は変わります。自分の状況に近い例文を参考に、簡潔な一文にまとめてみてください。
履歴書の時短勤務希望に関するよくある質問
- 履歴書の本人希望欄に時短勤務希望を書くと、書類選考で不利になりますか。
-
書き方次第です。理由と具体的な時間を添えず「時短勤務希望」とだけ書くと、フルタイム前提の求人では条件が合わないと判断されることがあります。期間の見通しがある場合は「いつまで」を添えると、検討の余地が広がります。
- 時短勤務が必要な理由まで詳しく書く必要がありますか。
-
詳しい事情までは不要です。育児や介護など簡潔な理由と、希望する時間を数字で示せば十分に伝わります。長い説明はかえって読みにくくなります。
- 時短勤務の希望はいつ伝えるのが適切ですか。
-
遅くとも面接の段階で伝えるのが原則です。内定後に初めて伝えると、企業側の受け入れ体制の調整が難しくなり、双方にとって不利益になりやすくなります。
- 求人票に時短勤務の記載がない場合、本人希望欄に書いてもいいですか。
-
記載がない働き方を先に条件として提示すると、厳しく受け取られる場合があります。まずは希望する時間を簡潔に添えたうえで、詳細は面接で企業側の制度や運用の実態を確認する進め方が向いています。

