履歴書の本人希望欄に通院を書く場合は、頻度と業務への影響を具体的に示すのが正解です。病名を書く義務はなく、勤務への影響と希望する配慮を簡潔に伝えれば十分です。この記事では、通院の頻度・理由別に使える例文と、採用担当者が実際にチェックしているポイントを紹介します。
結論|本人希望欄の通院は書くべき?基本の書き方
結論
通院を本人希望欄に書くかどうかの基準は、勤務に影響が出るかどうかです。週に1回以上の通院や、決まった曜日・時間帯に休みが必要な場合は記載し、業務時間外で完結する通院であれば無理に書く必要はありません。記載する際は「頻度」「業務への影響」「希望する配慮」の3点を簡潔にまとめることが基本です。
なぜ「書くべきか」で迷う人が多いのか
通院について本人希望欄に書くべきか迷う背景には、次のような不安があります。
- 通院のことを書くと「病気持ち」と判断され、選考で不利になるのではという不安
- どこまで詳しく書けばよいか分からず、要望が多い人だと思われるのが怖いという迷い
- 書かなかった場合、入社後に通院日の調整で揉めてしまうのではという心配
いずれも「正直に書いて損をしたくない」という気持ちから生まれる迷いです。頻度と業務影響を切り離して考えると、判断がしやすくなります。
書く・書かないの判断基準
実際の記入例に入る前に、記載の要不要を整理しておきましょう。
| ケース | 本人希望欄への記載 |
|---|---|
| 週1回以上、決まった曜日・時間帯に通院が必要 | 記載する(頻度・時間帯・業務影響を明記) |
| 月1回程度で有給休暇の範囲に収まる | 記載してもよいが必須ではない |
| 就業後や休日の通院で業務に影響がない | 記載しなくてよい |
| 一定期間で通院が終わる見込みがある | 「〇月頃まで」など期限を添えて記載する |
本人希望欄を書き終えたら、そのまま清書に使えるテンプレートとして転職用の履歴書テンプレートを使うと、他の項目とのバランスも確認しやすくなります。
【頻度・理由別】通院の例文(本人希望欄)
通院の状況によって、本人希望欄に書く内容は変わります。ここでは3つの状況別に、良い例とNG例、採用担当者からの見え方を紹介します。
①週1〜2回の定期通院の場合
持病の治療などで週に1〜2回、決まった曜日に通院が必要なケースです。曜日と時間帯、業務への影響を具体的に書くことがポイントです。
良い例文(週1〜2回の通院)
通常業務に支障はございませんが、治療のため毎週水曜日の午後に通院しております。可能であれば水曜日は定時での退社にご配慮いただけますと幸いです。
NG例
持病があるため、時々通院することがあります。「時々」では頻度が伝わらず、シフトや業務分担の調整がしづらいため、採用担当者の判断材料になりません。
採用担当者はここを見ている
- 通院の曜日・時間帯が明記されているか
- 「支障はない」と業務遂行能力が示されているか
- 配慮してほしい内容が具体的か
②月1回程度の通院の場合
月1回程度の定期検診や経過観察であれば、有給休暇の範囲で対応できることが多く、必ず記載しなければならないわけではありません。ただし、あらかじめ伝えておくと入社後の休暇取得がスムーズになります。
良い例文(月1回程度の通院)
月に一度、経過観察のため通院しております。業務への支障はほとんどなく、有給休暇の範囲内で対応可能です。
NG例
たまに病院に行くことがあります。頻度も理由も曖昧で、有給休暇の範囲内で収まるのか採用担当者が判断できません。
採用担当者はここを見ている
- 有給休暇の範囲内で対応できることが明記されているか
- 「経過観察」など通院の性質が伝わる表現になっているか
③不妊治療・メンタルクリニックなど伝えにくい通院の場合
不妊治療や心療内科・メンタルクリニックへの通院は、内容を詳しく伝えたくない方も多いテーマです。病名や治療内容を書かず、頻度と業務への影響だけを伝える書き方で問題ありません。
良い例文(伝えにくい通院の場合)
個人的な事情により、月に1〜2回、平日午後に通院の予定がございます。業務に支障が出ないよう調整いたしますので、通院日の有給休暇取得についてご配慮いただけますと幸いです。
NG例
不妊治療のため頻繁に病院へ行きます。治療内容を詳細に書く必要はなく、かえって面接で立ち入った質問を招くことがあります。
採用担当者はここを見ている
- 病名や治療内容を書かず「個人的な事情」等の表現でまとめられているか
- 頻度と業務調整の意思が両方伝わっているか
パートやアルバイトとして働きながら通院を続ける場合は、パート用の履歴書テンプレートで本人希望欄の書式を先に確認しておくと、記入時に迷いにくくなります。
採用担当者はここを見ている|通院記載で好印象になる書き方
採用担当者は、本人希望欄の通院記載を「入社後の欠勤リスク」ではなく「事前に調整可能な情報」として読んでいます。頻度と業務影響を先に開示する人ほど、誠実な印象として評価されやすい傾向があります。実際に好印象につながりやすいのは、次のような書き方です。
- 頻度・時間帯・業務影響がセットで書かれているか
- 「配慮してほしいこと」が抽象的でなく具体的か
- 通院の事実の後に、業務を問題なく行える旨など前向きな一言が添えられているか
- 面接で頻度や配慮内容を聞かれても、同じ内容を答えられる根拠があるか
本人希望欄で通院以外に書いてよいこと・書いてはいけないこと
書いてよいこと
- 希望する勤務時間・勤務日数(通院と両立させたい場合)
- 在職中の場合の退社予定日・入社可能日
- 家庭の事情など、勤務条件に直接関わる内容
本人希望欄が独立した枠で用意されている厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、通院に関する希望も書き込みやすくなります。
書いてはいけないこと
書いてはいけない内容
- 給与や待遇に関する具体的な希望
- 志望動機や自己PRの内容
- 「特になし」とだけ書いて済ませること(通院など伝えるべき事情がある場合)
従来の書式で作成したい場合はJIS規格に沿った履歴書テンプレートも選択肢になります。
まとめ
- 通院は業務への影響があるかどうかで記載を判断する
- 頻度・時間帯・業務影響・希望する配慮をセットで書く
- 病名を詳しく書く必要はない
本人希望欄の通院は、伝え方次第で誠実さが伝わる項目になります。焦らず、頻度と業務影響を整理してから記入してください。



履歴書の本人希望欄・通院に関するよくある質問
- 本人希望欄に通院と書くと不採用になりやすいですか?
-
通院そのものが不採用の直接理由になることは少なく、業務への影響を具体的に示さずに不安だけを書いてしまうことが選考でマイナスに働きやすい要因です。頻度と業務影響、配慮してほしい内容をセットで簡潔に伝えれば、誠実な印象として受け取られるケースが多く見られます。
- 通院の病名まで書く必要がありますか?
-
病名を記載する義務はありません。採用担当者が知りたいのは病名そのものではなく、勤務にどの程度影響するかという点です。「治療のため」「通院のため」といった表現にとどめ、業務への影響と希望する配慮を具体的に書けば十分です。
- 本人希望欄に書かず、面接で伝えるのでも問題ありませんか?
-
面接で伝える方法も可能ですが、書類選考の段階で業務に大きく影響する通院がある場合は、本人希望欄に一言添えておくと入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。面接で初めて伝えると、選考終盤での条件変更と受け取られるおそれがあるため注意が必要です。

