ゲームセンターの業務内容は、履歴書の職歴欄では立場と担当業務を1行でまとめ、細かい内容は自己PRや職務経歴書で伝えるのが基本です。「ゲーセンのバイトは遊びっぽく見られそう」と不安でも、業務を履歴書向けの言葉に置き換えれば、接客・店舗運営の経験として評価されます。職歴欄・自己PR・志望動機の例文と、業務ごとの言い換え表を採用担当者目線でまとめました。
ゲームセンターの業務内容を履歴書に書く方法【結論と記載例】
結論:職歴欄は「立場+担当業務」を1行でまとめる
履歴書の職歴欄は、1社につき「入社」「退職」の2行が基本で、業務内容を書くスペースはほとんどありません。そこで入社の行の下に「〇〇スタッフとして△△・□□を担当」と1行だけ添える書き方が最も読みやすくなります。
- 1行目:年月+運営会社の正式名称+店舗名+入社(雇用形態)
- 2行目:立場(フロアスタッフ・店舗運営スタッフなど)+担当業務を2〜3個
- 3行目:退職年月と退職理由(在職中なら「現在に至る」)
担当業務は全部並べる必要はありません。応募先の仕事に近いものを2〜3個に絞ったほうが、採用担当者の目に残ります。
アルバイトの場合の記載例
アルバイト経験を書くときは、会社名の後ろに「(アルバイト)」と雇用形態を添えます。正社員経験と誤解させないための配慮で、書いておくと採用担当者が経歴を読み違えません。
良い書き方(アルバイトの場合)
令和〇年 4月 株式会社〇〇 △△店 入社(アルバイト)
フロアスタッフとして接客、景品の補充・陳列、ゲーム機のトラブル対応を担当
令和〇年 3月 株式会社〇〇 大学卒業のため退職
NG例
令和〇年 4月 〇〇(ゲーセン)でバイト
クレーンゲームの景品入れとか両替とか
「ゲーセン」「バイト」「〜とか」は話し言葉です。店舗の愛称だけで運営会社名がなく、入社・退職の区別もないため、職歴として読み取れません。
アルバイト用の書式を使う場合は、職歴欄の行数に余裕があるアルバイト向けの履歴書テンプレートを選ぶと、業務内容の1行を入れても窮屈になりません。
正社員・契約社員の場合の記載例
社員として働いていた場合は、接客よりも店舗運営やマネジメントに関わった業務を前に出します。役職がついていたなら、異動・昇格の年月も1行ずつ書くと、任される範囲が広がった流れが伝わります。
良い書き方(正社員の場合)
令和〇年 4月 株式会社〇〇 入社
△△店にて店舗運営スタッフとして接客、景品の発注・在庫管理を担当
令和〇年10月 □□店へ異動 副店長に就任
売上管理、アルバイト15名のシフト作成・新人教育を担当
令和〇年 3月 一身上の都合により退職
正社員の転職では、職歴欄の書き方が整っているかどうかも見られます。行の使い方に迷う場合は転職用の履歴書テンプレートの記入例と見比べてください。
店舗名と運営会社名が違うときの書き方
ゲームセンターは、店舗のブランド名と運営会社の社名が一致しないケースが多い業界です。たとえば「GiGO」の店舗は、株式会社GENDA GiGO Entertainmentが運営しています(2022年1月に旧社名から変更)。働いていた時期によって社名が違う場合もあるため、雇用契約書や給与明細で確認してから書いてください。
採用担当者はここを見ている
- 正式な社名が書けているか:店舗名だけだと、どの会社に雇われていたのか判断できない
- 店舗名の添え方:「株式会社〇〇(△△店)」と並べれば、社名と勤務地の両方が一目でわかる
- 社名変更への対応:在職中に社名が変わったときは「株式会社〇〇(現:株式会社△△)」と書けば、確認の手間をかけさせない
履歴書に書けるゲームセンターの業務内容一覧と言い換え
「接客と掃除しかしていない」と感じていても、実際のゲームセンターの仕事は幅があります。普段の業務を履歴書向けの言葉に置き換えると、次のようになります。
| 実際の業務 | 履歴書での書き方 | 伝わる力 |
|---|---|---|
| お客様の質問・クレームへの対応 | 接客、問い合わせ・クレーム対応 | 対人対応力 |
| 店内を回って困っている人に声をかける | フロア巡回、お客様への案内 | 気配り・状況判断 |
| クレーンゲームの景品の補充・入れ替え | 景品の補充・陳列、ディスプレイ変更 | 売場づくり |
| メダル詰まり・機械の止まりを直す | ゲーム機のエラー対応・簡易メンテナンス | トラブル対応力 |
| メダルの補充・洗浄 | メダルの補充・洗浄管理 | 正確さ・衛生管理 |
| 店内や筐体の掃除・消毒 | 店内清掃、機器の衛生管理 | 衛生意識 |
| 両替機・売上の回収 | 売上金の回収・精算業務 | 金銭管理の正確さ |
| 年齢確認・閉店前の声かけ | 年少者の入店時間管理、安全管理 | ルール順守 |
| 新景品やイベントの告知 | 店舗SNSでの情報発信、イベント運営 | 企画・発信力 |
| シフト表の作成・新人への指導 | シフト作成、新人スタッフの教育 | マネジメント |
ゲームセンターは条例で年少者の入店時間が決められており、景品も小売価格おおむね1,000円以下という基準のもとで扱われています(警察庁が2026年7月に改めて周知)。こうしたルールを守って店を運営していた経験は、「決まりを守れる人」という評価につながります。
採用担当者はここを見ている
- 業務名が「遊び」ではなく「仕事」の言葉で書かれているか
- 応募先の仕事と重なる業務が選ばれているか(全部並べると焦点がぼやける)
- お金の取り扱いや安全管理など、任せても安心な業務を経験しているか
採用担当者がゲームセンター経験で見ているポイント
「遊びの延長」に見えないか
ゲームセンターで働いた人の多くが気にするのが、「ゲーム好きが遊び感覚で働いていたと思われないか」という点です。実際には、評価を下げているのは職場そのものではなく書き方のほうです。
「ゲームが好きだったので楽しく働けた」と書くと、仕事の中身が伝わらず、本当に遊びの延長に見えます。一方で「混雑時に機械トラブルとお客様対応を同時にさばいた」と書けば、どの業界の採用担当者にも通じる接客経験になります。
NG例
ゲームが好きなので、ゲームセンターでのアルバイトはとても楽しかったです。新しいゲームにも詳しくなりました。
「楽しかった」「詳しくなった」は自分の得た満足の話で、お店やお客様に何をしたかが書かれていません。
応募先によって強調する業務を変える
同じゲームセンター経験でも、応募先によって刺さる業務は変わります。職歴欄の1行や自己PRで何を前に出すかは、次の表を目安に選んでください。
| 応募先 | 強調する業務 | 伝えたい力 |
|---|---|---|
| 販売・飲食などの接客業 | 接客、クレーム対応、フロア巡回 | 対人対応力・気配り |
| 事務職 | 売上金の精算、景品の在庫管理、シフト作成 | 正確さ・数字の管理 |
| 営業職 | 景品ディスプレイの工夫、イベント運営 | 提案力・売上への意識 |
| ゲーム・アミューズメント業界 | 店舗運営全般、お客様の反応の観察 | 現場感覚・ユーザー理解 |
| 設備保守・技術職 | ゲーム機のエラー対応、点検・メンテナンス | 機械トラブルへの対応力 |
新卒の就活で使うなら、学生時代のアルバイトとして自己PR欄やガクチカで触れる形が中心になります。新卒向けの履歴書テンプレートなら、自己PR欄が広めにとられています。
ゲームセンター経験を活かす自己PR・志望動機の例文
職歴欄に書ききれない業務の中身は、自己PR欄と志望動機欄で伝えます。「どんな場面で」「何をして」「どうなったか」の3点を入れると、ゲームセンターを知らない採用担当者にも状況が浮かびます。
自己PR例文①:トラブル対応をアピールする
良い例文(接客・トラブル対応)
私の強みは、慌ただしい場面でも優先順位をつけて対応できることです。ゲームセンターでのアルバイトでは、休日の混雑時に機械トラブルとお客様からの問い合わせが重なることがよくありました。そこで、待っているお客様にまず声をかけて目安の時間を伝え、その間に復旧作業を進めるよう心がけました。2年間でクレームにつながった件数は店舗で最も少なく、店長から新人への接客指導を任されました。貴社でも、忙しい時間帯ほど落ち着いた対応でお客様の満足につなげます。
自己PR例文②:景品のディスプレイ改善をアピールする
良い例文(売場づくり・改善)
お客様の動きを観察して売場を工夫するのが私の強みです。クレーンゲームの担当として、遊ばれる回数が少ない台を調べたところ、入口から景品が見えにくい配置になっていました。社員の方に相談し、景品の向きと台の並びを変えたところ、その台の売上が翌月に約1.3倍になりました。貴社の販売職でも、お客様目線で売場の改善を提案していきたいと考えています。
例文の数字は一例です。正確な数字がわからない場合は「〇台を担当」「週〇回」など、自分で確かめられる数字に置き換えてください。盛った数字は面接で深掘りされたときに答えられなくなります。
志望動機例文①:アミューズメント業界に応募する場合
良い例文(同業界への応募)
ゲームセンターで3年間アルバイトをする中で、景品の入れ替えやイベントの日にお客様の表情が変わる瞬間を何度も見てきました。店舗の雰囲気づくりが来店数に直結することを現場で学んだ経験を、より多くの店舗を運営する貴社で活かしたいと考え志望しました。入社後は店舗スタッフとして経験を積み、将来はエリア全体の企画にも携わりたいです。
志望動機例文②:異業種の正社員に応募する場合
良い例文(事務職への応募)
ゲームセンターでは接客に加えて、売上金の精算や景品の在庫管理を担当してきました。1円単位で金額を合わせる作業を毎日続ける中で、数字を正確に扱う仕事にやりがいを感じるようになりました。現場で身につけた正確さと、店舗スタッフと連携してきた経験を活かし、営業担当の方を支える事務職として貢献したいと考え、貴社を志望しました。
NG例
ゲームが好きで、ゲームセンターのアルバイトも楽しかったので、ゲームに関われる貴社を志望しました。
「好き」だけでは、遊ぶ側と働く側の違いを理解しているかが伝わりません。働いて気づいたことや、身につけた力とセットで書いてください。

職務経歴書でゲームセンターの業務内容を詳しく書くコツ
転職で職務経歴書も求められた場合は、履歴書の1行では伝えきれない業務を具体的に書けます。履歴書と同じ内容を繰り返すのではなく、担当範囲・規模・成果を足していくイメージです。
職務経歴書の記載例
良い書き方(職務内容欄)
令和〇年4月〜令和〇年3月 株式会社〇〇 △△店(アルバイト)
店舗規模:ゲーム機約200台、スタッフ20名
- フロアでの接客、問い合わせ・クレーム対応
- クレーンゲーム30台の景品補充・ディスプレイ変更
- ゲーム機のエラー対応、閉店後の点検
- 売上金の回収・精算(閉店作業を週3回担当)
- 2年目から新人スタッフ5名の教育を担当
数字を入れると業務の重みが伝わる
ゲームセンターを知らない採用担当者にとって、「景品補充を担当」だけではどの程度の仕事なのか想像できません。次のような数字を1つ足すだけで、任されていた範囲が具体的になります。
- 規模:店舗の台数、担当していた台数、スタッフ数
- 頻度:閉店作業や売上精算を担当した回数(週〇回)
- 期間:勤続年数、リーダーを任された時期
- 成果:担当台の売上の変化、教育した新人の人数
アルバイト経験だけで職務経歴書を作る場合は、アルバイト向けの職務経歴書テンプレートに沿って項目を埋めると、書く順番に迷いません。

ゲームセンター経験を書くときのNG例と注意点
提出前に、次の表で書き方を見直してください。どれも採用担当者が「雑な履歴書だ」と感じやすいポイントです。
| NG例 | 正しい書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| ゲーセンでバイト | 株式会社〇〇 △△店 入社(アルバイト) | 略語・話し言葉は使わない |
| 店舗ブランド名だけ | 運営会社の正式名称+店舗名 | 雇用先が特定できない |
| 業務を10個以上並べる | 応募先に近い業務を2〜3個 | 何が得意か伝わらない |
| 「両替」「景品入れ」 | 「精算業務」「景品の補充・陳列」 | 仕事の言葉に置き換える |
| 1か月で辞めた店舗も記載 | 短期間の勤務は省略も可 | 職歴が細切れに見える |
| 「楽しかった」で締める | 身につけた力と応募先での活かし方 | 働く側の視点がない |
職歴欄にアルバイトを書くかどうか自体は、応募先の雇用形態や経歴によって変わります。正社員経験があり、ゲームセンターの仕事が応募先と関係ない場合は、職歴欄から省いて自己PRで触れる方法もあります。

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例文を見ても、手書きで職歴欄を何度も書き直すのは手間がかかります。業務内容の1行を入れ替えながら応募先ごとに調整したいなら、スマホで入力して保存できる作成ツールのほうが早く仕上がります。
まとめ
- 職歴欄は1行で要約:「〇〇スタッフとして△△・□□を担当」と立場と業務を2〜3個書く
- 社名は正式名称:店舗ブランド名ではなく運営会社名を書き、店舗名は添える
- 仕事の言葉に置き換える:「両替」は「精算業務」、「景品入れ」は「景品の補充・陳列」
- 応募先で強調を変える:接客業なら対応力、事務なら正確さ、営業なら売場の工夫
- 詳細は自己PR・職務経歴書へ:場面・行動・結果と数字で中身を伝える
ゲームセンターの仕事は、書き方を変えるだけで接客と店舗運営の経験として読まれます。まずは職歴欄の1行から書き直してみてください。
ゲームセンターの業務内容と履歴書に関するよくある質問
- ゲームセンターのアルバイトは履歴書の職歴欄に書いてもいいですか?
-
書いて問題ありません。アルバイトに応募する場合や、卒業後に正社員経験がなくアルバイトを続けていた場合は、職歴欄に書くのが一般的です。会社名の後ろに「(アルバイト)」と添え、業務内容を1行でまとめてください。
- 「ゲーセン」と略して書いてもいいですか?
-
略さず書いてください。履歴書では「ゲーセン」「バイト」などの話し言葉は使わず、運営会社の正式名称と店舗名を書くのが基本です。業種を補足したい場合は「アミューズメント施設」と書くと伝わります。
- 職歴欄に業務内容を書くスペースがない場合はどうすればいいですか?
-
職歴欄では「入社」「退職」の行だけにして、業務内容は自己PR欄や職務経歴書に回して構いません。どうしても職歴欄に入れたい場合は、「フロアスタッフとして接客・景品管理を担当」のように業務を2つに絞ると1行に収まります。
- ゲームが好きなことは志望動機に書いてもいいですか?
-
きっかけとして触れるのは問題ありませんが、それだけで終わらせないでください。「働いてみて気づいたこと」や「身につけた力」とセットにすると、遊ぶ側ではなく働く側の視点を持っていることが伝わります。

