「履歴書に誤字を見つけてしまった……」「もう提出してしまったけど、これって落とされる?」こんな焦りを感じているあなたへ。誤字があっても、正しく対処すれば挽回できます。この記事では、採用担当者が履歴書の誤字を見たときに何を判断しているのかという”本音”から、提出前・提出後それぞれの正しい対処法、「ごまかし」の是非、再発防止策まで徹底解説します。
履歴書の誤字は本当に落ちる?採用担当者の本音
まず、あなたが一番知りたい「誤字があったら落ちるのか」という問いに正直に答えます。結論から言うと、誤字1文字だけで即不採用になることは少ないですが、選考結果に影響するケースは確かにあります。
誤字1文字でも不採用になるのか
複数の採用支援会社の調査によると、約7割の企業が「誤字脱字は選考結果に影響する」と回答しています。ただし、影響の大きさはケースによって異なります。
| 誤字の種類 | 選考への影響度 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 会社名・応募先の誤字 | 大(致命的) | 志望度ゼロと判断されやすい |
| 資格名・正式名称の誤字 | 大 | 虚偽記載と見なされるリスクあり |
| 年号・日付の誤字 | 中〜大 | 経歴の信頼性に疑問が生じる |
| 志望動機・自己PR内の誤字 | 中 | 内容によって判断が分かれる |
| 一般的な言葉の誤字1文字 | 小〜中 | 合否ボーダーで影響する場合がある |
重要なのは、内容の評価が拮抗している場合に誤字が最終判断を左右するという点です。書類通過率を少しでも上げたいなら、誤字ゼロを目指すことが最善です。
採用担当者が誤字から読み取る3つの懸念
採用担当者は「誤字=不注意」とシンプルに判断しているわけではありません。誤字の裏に、以下の3つの懸念を読み取っています。
👔 採用担当者はここを見ている
- 志望度の低さ:「うちの会社に本当に入りたいなら、もっと丁寧に書くはず」と感じる担当者は多い
- 計画性の欠如:締め切り直前に慌てて書いたのでは?という印象を持たれる
- 業務でのミスの懸念:「大事な書類1枚を正確に仕上げられないなら、仕事でもミスが多いのでは」という推測につながる
採用担当者は1日に何十枚もの履歴書を見ています。誤字のある書類に時間を割くより、誤字のない書類を優先するのは当然です。誤字は「内容以前の問題」として処理されてしまうことを覚えておきましょう。
提出前に誤字を発見した!正しい訂正方法
まだ提出前なら、焦らず正しい方法で対処できます。誤字の訂正には明確なルールがあるため、間違った方法を使うと逆効果になります。
原則は「最初から書き直す」が正解
履歴書の訂正における原則は、最初から書き直すことです。厚生労働省の「履歴書の作成の基本」においても、書き間違えた場合は修正液・修正テープ・二重線・訂正印を使った修正ではなく、最初から書き直すことが推奨されています。
「たった1文字のミスなのに全部書き直すのは面倒……」と感じるかもしれません。しかし採用担当者の視点では、訂正の跡がある履歴書より、きれいに書き直された履歴書のほうが圧倒的に好印象です。面倒でも書き直す時間を確保しましょう。
ゼロから書き直すときは、あらかじめ項目の余白が整った厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、レイアウト崩れを気にせず清書に集中できます。

時間がないとき限定:二重線+訂正印の使い方
提出期限が迫っていて書き直す時間がどうしても取れない場合のみ、例外的に「二重線+訂正印」の使用が認められています。ただし、これは最終手段であり、以下のルールを守ることが必須です。
- 誤字の上に定規を使って二重線を引く(修正の跡がきれいに見えるようにする)
- 二重線の上か隣に訂正印(シャチハタ不可、認印を使用)を押す
- 近くの空きスペースに正しい文字を記入する
- 訂正箇所は1通の履歴書で1〜2か所以内が目安(それ以上あるなら書き直しが必須)
❌ NG例:訂正印なしの二重線だけ
二重線だけ引いて訂正印を押し忘れるケースが非常に多いです。訂正印がない訂正は法的・慣習的に無効とみなされるため、必ず訂正印とセットで使用してください。
修正テープ・修正液が絶対NGな理由
修正テープや修正液の使用は、履歴書において絶対にNGです。理由は2つあります。
- ビジネスマナー違反:公式書類における修正テープの使用は、ビジネスの場では非礼とされている
- 改ざんと見なされるリスク:修正テープで隠した内容が確認できないため、意図的な改ざんを疑われる場合がある
「少しならバレないかも」と思って修正テープを使用した履歴書を提出すると、採用担当者に「ビジネスマナーを知らない人」という印象を与えてしまいます。どんなに急いでいても修正テープは使わないでください。
提出後に誤字に気づいたときの4つの対処法
「郵送した後で誤字に気づいた」「応募した後にメールで送った履歴書に誤りがあった」——こんな状況はより焦ります。でも落ち着いてください。提出後でも適切に対処すれば、誠実さを示すチャンスに変えられます。
①軽微な誤字はそのままでOKな場合も
すべての誤字に対して連絡する必要はありません。以下のケースは、そのままにしておいて問題ありません。
- 意味が通じる軽微な言葉の誤字(例:「こうきょ」→「こうきょう」など1文字程度)
- 採用担当者が気づかない可能性が高い細かなミス
- 選考の合否に直接影響しない記述部分の誤字
反対に、以下の誤字は必ず連絡が必要です:
- 会社名・部署名・採用担当者名の誤字
- 応募職種・希望条件の誤記
- 年号・日付・学歴・職歴の誤記(事実と異なる内容になっている場合)
- 資格名・免許の正式名称の誤記
②メール・電話で連絡する方法
重要な誤字に気づいたら、できるだけ早く採用担当者にメールまたは電話で連絡しましょう。連絡する誠実さが、誤字のマイナスを帳消しにすることもあります。
✅ 訂正メールの例文
件名:【お詫びと訂正】履歴書の誤記について/山田太郎
○○株式会社
人事部 採用担当 ××様
お世話になっております。先日、〇〇職の選考にご応募いたしました山田太郎と申します。
先ほど、送付いたしました履歴書を確認したところ、〇〇の箇所に誤りがあることに気づきました。
誤:〇〇〇〇
正:△△△△
ご確認の手数をおかけして大変申し訳ございません。正確を期すべき書類に誤りをお届けしてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
山田太郎
電話:000-0000-0000
メール:yamada@example.com
電話で連絡する場合は「採用書類に誤りがございまして、お詫びとご報告のご連絡を差し上げました」と用件を簡潔に伝えてから詳細を説明しましょう。
③書き直した履歴書を再送する手順
誤字の内容が重大な場合は、書き直した履歴書を再送するのが最善です。その際、以下の手順を守ってください。
- Step1:まず電話またはメールで「書き直した履歴書を再送してよいか」確認を取る
- Step2:再送の許可を得たら、転職用の履歴書テンプレートなどを使って正確な履歴書を作成する
- Step3:送付状に「先日送付した履歴書に誤りがあったため、訂正版をお送りします」と明記する
- Step4:郵送の場合は「先方到着日=翌営業日」を目安に速達で送る

④面接当日に訂正を伝える方法
書類選考通過後に誤字に気づいた場合や、面接までに連絡できなかった場合は、面接の冒頭で一言お詫びするのが誠実な対応です。
✅ 面接での訂正の一言例
「本日はよろしくお願いいたします。先日送付いたしました履歴書の〇〇の欄に誤りがございました。正しくは〇〇です。ご迷惑をおかけして大変失礼いたしました。」
自分から先に誤りを伝えることで、「誠実な人物」という印象を与えることができます。黙って面接に臨み、面接官に指摘されるよりはるかに良い対応です。
「ごまかす」「気づかないふり」はバレる?採用担当者の判断
「誤字に気づいたけど、もうどうしようもないし、気づかないふりをしよう」「ごまかせばバレないかも」——そんな考えが頭をよぎる人もいるでしょう。正直に言うと、採用担当者はほぼ必ず誤字に気づいています。
採用担当者は1枚の書類を数十秒〜数分かけて読んでいます。文字の誤りは視覚的に目立つため、特に誤字が多い書類はすぐに気づかれます。「ごまかせた」と思っていても、相手はすでに把握している場合がほとんどです。
👔 採用担当者はここを見ている
- 誤字があること自体よりも、連絡してくれるかどうかで誠実さを判断している担当者は多い
- 「ごまかそうとする姿勢」は、入社後の仕事のミス対応にも表れると見られることがある
- 軽微な誤字は黙認されることがあるが、「知っていて黙っていた」ことが面接で判明するとマイナスになる
誤字そのものよりも、誤字への対処の仕方が人物評価につながります。適切に連絡・訂正できる人は、仕事でミスをしても素直に報告・修正できる人と判断されます。ごまかすことは百害あって一利なしです。
履歴書で誤字が起きやすい5つの危険ポイント
誤字を防ぐには、まずミスが起きやすい箇所を知っておくことが大切です。以下の5つは特に注意が必要です。新卒の方は、記入項目があらかじめ整理された新卒用の履歴書テンプレートを使うと入力欄の書き間違いを減らせます。
- ① 年号・日付:「令和」「平成」の混在、西暦と和暦の統一ミス、在籍期間の年月ズレは非常によくあるミス。入学・卒業年度は実際の記録と照合して確認する
- ② 学歴・職歴の正式名称:大学名・学部名・学科名、会社名の正式名称(株式会社の位置、旧社名など)の誤りは信頼性を損なう。公式サイトで正式表記を確認すること
- ③ 資格・免許の正式名称:「普通自動車免許」→正式名は「普通自動車第一種運転免許」など、略称で書くと不正確になる。資格証書の表記と照合すること
- ④ 志望動機・自己PRの誤変換:パソコンで作成する場合、変換ミスが起きやすい。「貴社(きしゃ)」と「御社(おんしゃ)」の使い分け(書面では「貴社」が正しい)も要注意
- ⑤ 応募先企業名:会社名の誤字は志望度ゼロと見なされる最大の致命傷。「株式会社〇〇」と「〇〇株式会社」の順番、略称使用(「(株)」はNG)なども確認する
❌ NG例:手書き履歴書でよくある致命的な誤字
「株式会社□□御中」と宛名欄に記載してしまうケース。履歴書は「貴社」が正しく、「御社」は口語表現のため書面ではNGです。また「(株)」という略称も正式書類では使用できません。
二度とミスしない!誤字を防ぐ6つのコツ
誤字の対処法を理解したら、次は再発防止です。少しの工夫で誤字の発生率を大幅に下げられます。
- ① 鉛筆で下書きしてから清書する:手書きの場合、薄く鉛筆で下書きしてから黒ボールペンで清書する。清書後は消しゴムで鉛筆跡を消すことを忘れずに
- ② 見本を作ってから清書する:別紙やパソコンのメモに書く内容をすべて書いてから清書する。「書きながら考える」をなくすことで誤字のリスクが激減する
- ③ 時間を置いてから見直す:書き終えてすぐ確認するのではなく、30分〜1時間後に改めて見直す。書いた直後は脳が「正しいはず」と補完してしまい誤字に気づきにくい
- ④ 声に出して読む:目で読むだけでなく声に出して読むと、誤字・脱字・文章のおかしさに気づきやすい
- ⑤ 第三者に読んでもらう:家族や友人に一度読んでもらうのが最も効果的。自分では気づけないミスを発見してもらえる
- ⑥ パソコンで作成する:手書きのリスクをゼロにするには、Word・Googleドキュメントなどでパソコン作成を選ぶ。JIS規格に沿った履歴書テンプレートを使えばフォーマットが崩れず、スペルチェック機能も活用できる

👔 採用担当者はここを見ている
- 「提出前に見直した形跡がある書類」は、手間をかけた丁寧さとして好印象につながる
- 筆跡が丁寧で読みやすい手書き履歴書は、誤字がなければそれだけで他の候補者と差をつけるポイントになる
- 会社名・担当者名・志望職種は、提出直前に必ずもう一度確認することがプロの習慣
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まとめ
- 誤字1文字で即不採用は少ないが、選考のボーダーラインでは合否を左右する
- 提出前に気づいた誤字は「最初から書き直す」が原則。時間がない場合のみ「二重線+訂正印」が許容される
- 修正テープ・修正液はビジネスマナー違反のため絶対にNG
- 提出後の誤字は誤字の重大性に応じて対処。致命的な誤字はメール・電話で連絡し、必要なら書き直して再送する
- 「ごまかす・気づかないふり」より誠実に連絡するほうが、採用担当者の評価は上がる
- 誤字を防ぐには、下書き→清書→時間を置いた見直しの3ステップが効果的
誤字への対処の仕方は、そのままあなたの仕事への姿勢を示します。正しく対処して、採用担当者に誠実さを伝えましょう。
履歴書の誤字に関するよくある質問
- 履歴書の誤字が一文字だけでも書き直すべきですか?
-
原則は書き直しが正解です。たった一文字の誤字でも、採用担当者に「丁寧さの欠如」という印象を与える可能性があります。書き直す時間がある場合は必ず書き直しましょう。どうしても時間がない場合のみ、二重線+訂正印での修正が認められています。
- 履歴書を郵送した後に誤字に気づきました。連絡しないとまずいですか?
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誤字の内容によります。会社名・年号・資格名など重要な情報の誤字はすぐにメールか電話で連絡してください。一方、意味が通じる程度の軽微な誤字はそのままでも大きな影響はない場合があります。判断に迷う場合は連絡するほうが誠実な対応です。
- 履歴書の誤字をごまかしても採用担当者にはバレませんか?
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ほぼバレると思ってください。採用担当者は多くの書類を精読しており、誤字には気づいていることがほとんどです。また、誤字への対処の仕方そのものが人物評価につながります。ごまかすよりも誠実に連絡するほうが、結果的に評価が上がるケースも多くあります。
- 履歴書の誤字で不採用になった経験がある人はどのくらいいますか?
-
複数の調査によると、約7割の企業が「誤字脱字は選考結果に影響する」と回答しています。ただし誤字だけが理由で不採用になるケースは少なく、内容評価がボーダーライン上にある場合に誤字が最終判断を左右することが多いとされています。

